この本を読むと、昭和30年代も半ば近くに始まった日本のプラモデルは、航空機モノ〜スロットレーシングカー〜ウォーターラインシリーズ〜ミリタリーミニチュアシリーズ等と発展し、ミニ四駆シリーズへと辿り着いてゆく、特に黎明期の状況が良く分かる。「田宮〜」がメーカーの人間の立場で書かれた本であるのに対し、この本は販売店および模型雑誌(モデルアート」)編集長の眼で捉えられた記録である。従って優劣ではなく、両方を読むことで色々の切り口で日本プラモデル史を知ることができよう。
筆者が店を開いていたのは福岡県北九州市、僕の母の故郷である。僕は毎年夏休みの1ヶ月を北九州の叔母の家で過ごしていたので、筆者の店のあった「玉屋」、それに「井筒屋」という地場のデパートにも連れて行ってもらった。
当然、祖母から貰ったお小遣いを握り締めて模型売り場にも連れて行って貰ったんじゃないかと思うのだが、残念ながら記憶にない。叔母さんには女の子(僕の従姉妹だね)しかいなかったから、ひょっとしたら模型売場の存在を知らなかったか、或いは僕がのめり込むのを恐れて売場には連れて行かなかったかもしれない(でも遅かれ早かれダメでしたよ、オバチャン!)。
この本を読んで改めて、そう言えば「レベルカラー」は「グンゼ産業」ってトコが販売してたなぁとか、そうそう、サンダーバード俺も作ったよ!とか、「あの時代」を思い出したのだった。うーん、これも「ALWAYS」だなぁ。
2006年6月7日 幕張メッセ帰りの京葉線車中にて読了
