「明日の神話」という作品に関連して岡本太郎のことに触れたことがあったけど()、イメージでしか知らない彼をより深く知ることがてきた…気がする。書かれている内容は1960年前後、もう半世紀近くも前に岡本太郎が沖縄を訪問しそこに惹かれた経緯と彼の観察記録、沖縄(琉球)文化に対する考え方。時には過激でともすれば嫌悪感を抱くほど強烈な論調も、岡本太郎らしいと思えば許せてしまう。まだ若い時分から(若い時分だからこそ)激しいTAROなのだった。
半世紀も経っているので、もちろん町の様子や現地の人々の風俗は当時と今とで変わってしまったところがあるかと思う。その一方で変わっていないものもきっとどこかに残っているかと思う。
地方の人々の暮らしが豊かになることを否定はできないしするつもりもないが、そのために自前の文化を捨てなければならないとすれば悲しいこと。そういう自分達だって、きっと色々な美徳を気付かぬうちにないがしろにしてきたのではないか。懐古主義はだめだけど、古いものをカンタンに否定するのもいかがなものか。
沖縄文化を通じ、「君たちはどこへ行こうとしているのだ?そのために何を犠牲にしようとしているのだ?」と、あのギョロリとした目で問いかけられているような気がしてならない。
2006年9月11日 JL1800機中にて読了

遮光器土偶はどこで見たんだっけ?あ、三内丸山だっけな、見た瞬間に何となく岡本太郎を連想したのですが、それは正しい反応だったわけですね。私も大したモンだな(笑)。
美術館ねぇ…同じ市内ですが南北は精神的に遠いのです。ちょっとバイクで出かければちょうど良い物を…ついでにプロペラ・カフェに回ったりして♪
太郎氏は沖縄初め東北地方に伝わる呪術、祭りなど、日本古来の文化にも興味を持たれていた様で、それらの写真も多く撮られています(結構上手い)あと、あまり知られていませんが、それまで単なる古代の器でしかなかった縄文土器(津軽の遮光器土偶とか)の芸術性を説いたのは太郎氏が初めてと思います。国立美術館にある縄文土器コーナーに太陽の塔とそっくりの人形土器があったり(^^
TVバラエティでの毒舌と奇異なイメージが強い太郎氏ですが、一度お近くの「川崎岡本太郎美術館」行かれてみるのも宜しいかと。JMB/じぃさんなら、きっとある種の感動を覚える事と思います。