ラーメン大好き小池さん、ではあるけれど、延々と行列に並んでまでは食べたくない。いかに有名な店であろうとも。まぁ数人だな、我慢できるのは。などと思いながら向かったのは、旭川ラーメンの老舗中の老舗。駅から歩いて5分程度と言うのも都合が良い。ちなみに今のナリは手ぶら。空港からバスで旭川に着き、コインロッカーに全て(と言ってもデイパック1つ)をブチ込んで動物園へ往復してきたところ。
札幌みそ、函館しお、そしてここ旭川はしょうゆと言うのが道内ラーメンの定番となっているように思うが如何に。着いた店に行列はなく、ほっとして店内に滑り込めば丁重な案内をする爺。あ、きっと先代だな。今のご主人は確か3代目のはずだ。迷わずしょうゆをオーダー。ちなみにこの店では「ラーメン」とは称さず「らぅめん」と書く。
さほど待つことなく運ばれたラーメン、一口すすって唸る。濃い。塩辛いとか脂っぽいとかでなく、スープにぎゅっとエキスが濃縮されている感じ。なので臭くもなくくどくもない。やや半透明の縮れ麺にしっかりと絡まり、つい「ごはんも!」と叫びたくなる。
大きな1枚のチャーシューは、ともすればサイズだけに目を奪われそうだがこちらもしっかり風味が出ており見掛け倒しの心配なし。粗めに刻んだネギ、もう少しあったら嬉しいかな。海苔には白文字が描かれている。
食べながら、昔を思い出していた。実はここ、2度目である。ただし前に来たのはたぶん20年かそこら前。今は客案内をしている爺さんが厨房に立っていたはずだ。その時は余り美味しいとは思えなかったのだが、月日が経ち主人が代変わりし、材料とともに味も変わったのだろうか。それとも当時とは自分の味覚が変わったのだろうか。
どちらも「是」だと思う。きっと現代の材料は昔よりクセがなくなり、扱いやすい反面アクのある味を出しにくくなっているだろう。そして客はと言えばさすがに脂っこいものには手をだしにくくなっている…
でも面白いことに、スープを啜った瞬間「あ、この味は知っている」と思える…デジャヴ?果たして目隠しをされてこの店に連れてこられでも、そう思っただろうか?「是」だと思う。老舗の老舗たる部分に触れた気がした。
帰り際、店の人とちょっと話をした。どうやら当地の出身者に見えたらしく、「今は」どこに住んでるのと聞かれた。川崎と答えると、「帰ってきたら」また寄ってねと言われちょっと嬉しかった。
